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気管支ぜんそく

 最近はマイコプラズマ感染症やインフルエンザ感染症とともに気管支喘息発作で受診するお子さんも増えていますので今回は気管支喘息をとりあげます。

 気管支喘息のお話をするにあたっては「喘息はどんな病気なのか?」、「どうやって診断するのか?」、「どうやって治療するのか?」、「家庭で行うセルフケア」などと順序だてて詳しくお話する必要がありますがブログの中ではとても説明しきれるものではありません。

 外来で「そんなに咳もしていないのに、どうしてお薬を長く続けなければいけないのですか?」、「一体いつまで続けなければいけないのですか?」という質問を多く頂きます。そこで今回は、その理由を中心にお話ししたいと思います。慢性炎症(=持続的な火事)がキーワードになります。

気管支喘息はどうして長く治療を行う必要があるのですか?
 気管支喘息というとゼーゼー・咳というイメージがあると思います。しかしそれは喘息“発作”の症状であって喘息の本態は“気管がずーっと炎症を起しているのだ”ということを理解することが重要です。炎症は体の中で起こる“火事”に例えられます。つまり喘息の患者さんの肺の中の気管を顕微鏡でのぞいてみて見ると、発作が起こっていなくても慢性炎症という持続的な火事が起こっているのです。図はクリックすると拡大されます。見づらくてすみません。

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 この火事をほったらかしにしていると、ちょっとした刺激で発作が起こりやすくなるだけでなく気管の壁はどんどん厚くなります。そして最終的には厚くなった壁が元に戻らなくなってしまいます。壁が厚くなってしまうと同じ程度の発作でも、それまで以上に苦しくなってしまいます。そうならないためにも慢性炎症という持続的な火事を消す必要があるのです。

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持続的な火事が続いている証
 喘息の患者さんは運動によって、あるいは冷たい空気を吸ったり、大笑いしたり、湯気を吸ったりなど....ちょっとした刺激に敏感に反応してゼーゼーしたり咳き込むことがあります。このことを気道の過敏性亢進といいますが、これは一見普通に見える状態でも気管が持続的に火事(炎症)が起こっているために生じるのです。

慢性炎症を鎮める薬
 持続的な火事=慢性炎症を鎮める薬の代表は吸入ステロイド(フルタイド・キュバール・パルミコート・アドエア等)と抗ロイコトリエン拮抗薬(キプレス・オノンなど)です。どの薬によって炎症を抑えるかは患者さんの重症度によって様々です。重症度は発作の頻度や行っている治療によって定期的に判断します。

ずーっと続ける必要があるの?
 普通の火事と違い喘息の火事はとても頑固なので、しばらくお薬を続けなければなりません。定期的に重症度を判断しながら薬を減らしたり、あるいは増やしたりする必要があります。安定した状態が数ヶ月から2年間確認出来れば治療の中止を検討します

子供の喘息は治るのですか?
 3歳までにゼーゼーした人では、60%が6歳の時点でゼーゼーしなくなったという統計があります。また6歳-7歳で喘息と診断されているお子さんでは50%-60%は大人になるまでにゼーゼーしなくなるという研究結果があります(いずれも日本ではなく海外での研究です)。


posted by 院長 2011年04月28日 | 小児の病気・[さ]行>ぜんそく

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